スケルトンキーは見た目より性能はかなり低い

スケルトンと聞くと、あのおどろおどろしい骸骨のイメージが頭の中に浮かぶことから、その名称がついたスケルトンキーについてもおどろおどろしいほどに性能が高いと考えてしまうかもしれません。しかし、実際のところスケルトンキーは見た目よりも性能はかなり低いですので、見た目に騙されないように注意することが必要です。

まず、スケルトンキー自体がそもそもどんな鍵なのか分からないという方に簡単に説明をするとすれば、よくアンティークショップに売られている机の引き出しの鍵として用いられているような、動物の骨のような形状の鍵のことを通称でスケルトンキーと呼びます。アンティークショップで売られているようなと表現したように、スケルトンキーは見た目やインテリアの一つとして使用されている側面が強いのが特徴だと言えるでしょう。

スケルトンキーがそれほど性能が高くないと言えるのは、まずその見た目の形状に原因があります。最近の性能が高い鍵は、鍵穴の溝がかなり多く入っていたり、そもそもの鍵穴の溝が特殊な球体の窪みであったりするなどそれほどデザイン性を重視していません。しかし、スケルトンキーは古典的な鍵という概念をそのまま表現したようなデザインですから、その性能も古典的な鍵くらいしか有していないのです。そのため、スケルトンキーを使用する鍵穴はピッキングが比較的簡単に行えますし、その他の方法で無理やり解錠することは従来の鍵に比べて簡単になっています。スケルトンキーはデザインと引き換えに、鍵としての性能を差し出しているという比喩が適当かもしれませんね。

スケルトンキーをデザイン性重視で使用するのは良いですが、性能は低いため決して大切なものを保管する場所での使用はやめましょう。そうしなければ、貴重品が誰かに盗まれる可能性があります。そしてスケルトンキーはできるだけ重要度の低いものを保管する鍵として使用するのがベストです。